こんにちは。
昨日はフェレトちゃんのご葬儀をさせていただきました。
とてもかわいがってもらっていたご様子のこの子。真っ白のかわいい子です。
お母さんと娘さんお二人でお別れにお越しいただいたのですが、お母さんが本当に気の毒なほど泣いておられていました。
ご病気だったのですか?と、お声をかけさせていただいたくと、「ええ。1年前くらいに癌とは言われ、手術もしてそっちはたぶんよくなったようなんですが、2週間ほど前から急にご飯を食べなくなって、点滴をしてお水を飲ませていたのですが…。」とのこと。
少し話されると、一気に話し始められたお母さん。どんなに可愛かったか、どんなに賢かったか、おうちに来られた経緯など一通りお話を聞くことができました。フェレットちゃんの寿命は猫ちゃんたちよりずっと短いです。それもご存じで覚悟はされていたようです。
このフェレットちゃん、とっても几帳面だったそうです。おもちゃやスリッパ、寝袋、すべての位置が決まっていたそうです。いよいよ動けなくなってきた頃、ご家族様が親切に、この子が好きだったおもちゃをそばおいてあげたり、寝袋を近くにおいてあげたりしたら、「ここじゃないやん!!」と、怒りながら、それぞれの定位置に戻したそうです。定位置から持ち出したのは、カシャカシャとする音がお気に入りのビニールの袋だけ。それは、そばに持っていてもいいと判断したそうです。なくなられる前は、おもちゃをきれいに並べて、きちんと身辺整理をされていたそうです。さすがに家族も驚いたそうですが、最後までこの子らしいと話しておられました。他にも、病院で「おしっこを取ってきてください。」と言われたので、トイレシートを全部外して、フローリングでしたおしっこをスポイドで取るつもりでご用意されていたそうです。でも、このフェレットちゃん、トイレシートがない!!と、自分でシートを引っ張り出して広げてそのうえでおしっこをしたので、結局一度もおしっこを持っていけなかったそうです。元気な時は、夜寝ているときにハンカチをかけてあげると、起きた時にキチンとたたんであったそうです。あまり上手にたためていたので、「次は洗濯物お願いね。」とお願いしていたそうです。
こんな話をいろんな人にしたら、「あの人頭おかしい。」って思われるから、ほとんどしたことがありません。私が人から聞いたってそう思いますし。でも、本当のことなんです。この子本当に賢い子だったのです。
とのことでした。
真っ白のフェレットちゃんが、上手にハンカチをたたんだり、おもちゃを並べたり…。かわいい光景ですよね。
とっても賢いこの子のお話を、私だけがお聞きするのでは勿体ないので、ご紹介させていただきました。
愛と感謝を込めて…
安希