解体が始まり、柱が補強され、壁ができてきました。
1階フロアのみのリフォームなので、あそこを残しながら、ここを解体しながら…、進めていくようです。
リアルに部屋ができてくると、「あんなふうに使えるかな?こうした方がいいのかな?」と思いが湧いてきます。
普通なら、設計図面が出来上がってるので、その通りに進めるのみですが、父の思いを聞いてる二人が、私と打ち合わせをしてくれて、Tくんが変更仕様のプラン図をあげてくれました。
社員さんと一緒にそのプラン図を検証したのですが、二人の意見ではNG。良い案だと思ったのですが、残念でした。
さて、そのことを父と共通理解としなければなりません。
予想通り、「これで行こうや。ま、しゃあないんちゃう?」との回答を、ここが不安、これでは思う事が十分にできない。構想を練りだした頃の一番初めのプランが妥当だよ。ってか、それしか、私たち、お客さん、建築士、工務店、みんなが満足できる物にはできないよ。と、できるだけ冷静に話をしました。
「そこまで言うなら、できないのやろう。ま、最初のプランは悪くなかったからな。」と、一応の納得をしてもらうことができました。
ほっとしました。
これを話した時、頭においていたのは、私が作った経営理念。
そうなんです。父の思いを取り入れようと図を変えることにしたのも、経営理念にもとづいて。その変更図を採用しなかったのも経営理念に従ったまでのこと。
NGの話をするにあたり、先日の経営方針のセミナーで勉強した、決算書の数字や稼働率など、将来の見込みも踏まえて得策でないと判断することができました。だから、変更図を採用できないとの決断に、自信と確信がありました。
「何となく…やりたくない」のではなく、「できない」根拠をもつことができました。
理念でごはんは食べられないけど、理念は迷った時の道標になる。
社員さんにも話をしました。
ずっと長く勤めてくれている彼に、経営幹部として会社をみていくつもりはあるかと。
嫌がると思っていたのですが、言われたくないとは思っていたようですが、時は訪れたと思ってくれたのを感じました。まだ、気のせいかもしれませんが…。
理念や方針の話を少しずつ共通理解していけるように…。彼が私の思いを汲んでくれたらとっても心強いです。
流れがかわるかな…。
愛と感謝を込めて…
安希