週末は経営方針を作るセミナーに参加してきました。
4月にあった理念を作るコースの続きです。
理念のコースは、自分自身と向き合い、仕事をするにあたり、覚悟と決意をするコースでした。
私にとっては厳しいコースでした。
経営については無知で、ずっと「やりたくてやってるわけじゃない。」という思いをぶら下げていました。その思いを手放しすることができたか?といったらそうではないですが、私が私らしくこの仕事をすることができる。ということがわかりました。
方針のコースは、社内で理念に向かうルートを共有すること。その方法を勉強しました。
これがまた、私には厳しいコースでした。
なぜなら、私の思いと、父の考えるルートは別です。私の思いを描けば描くほどそれが明確になります。
最近も、父と意見が合わず、やっと芽生えた仕事に対する希望の芽を摘んでしまいました。
でも、たくさんの人の支えのおかげで、また新しい芽をつけました。
私にとっては大事な「芽」ですが、育てていけるか不安で不安で…。
私のこの芽を育てる栄養は、私が描いた経営理念ですが、私の会社には栄養を創る工程がありません。
その工程を確立しようというのがこのコース。でも、確立するには「話し合い」をしなければいけません。それも生半可な話し合いではなく、かなり重い話し合いをしなければなりません。
それができないのです。
難しいことではないはずのことです。でも、私にとっては非常に難しいのです。
私が会社に入った時に私が決めたことがあります。
「父に逆らわないこと」
同族会社の意見の対立は親子喧嘩や兄弟喧嘩になりかねません。感情的になりやすいのです。
父が私の敵なのではないのです。考え方の相違です。「卵が先か、鶏が先か。」その違いです。
逆らわないなら、父が言ったほうを先にすればよいだけのことです。だけど私は意志を芽生えさせてしまったのです。
セミナー中は、私の意志を明確にしていきます。具体的に、必要な物の優先順位を決めたりします。設備・人材・教育…。どれも必要です。でも、順位を決めるのです。父の意志はわかります。でも、私とは間逆です。
「あなたは一貫した思いと意志を持ってるのだから、きっと応援してくれますよ。」
サブリーダーの方が、私の複雑な心境を察して、そういってくださった一言で胸がいっぱいになりました。私の中に芽生えた小さな芽を祝福してくれる人がいること、仲間がいること…。また、泣いてしまいました。
結局方針は書けませんでした。
方針は、会社で父と社員さんと作るものだということでしょう。
話し合いなくして会社は成り立たないのです。当たり前です。それをしなければいけないのです。覚悟をしたのならやらなければならないのです。
本当に私はそんなに強くないのですが…。
昨日、建築士Tくんと工事をしてくれているSくんと、打ち合わせをしました。
父の思いを改装工事に組み込むためです。
二人は友人。私の思いを汲み取った上で、提案をしてくれました。
工事が始まって、どんどん進んでるのに、ここへきて大きな修正です。
けど、この修正なら、父と私と社員さんが、同じ方向を向くことができるのではないかと思います。
工事はセミナーの要素を凝縮しています。
工事の方針がやっと定まってきました。
経営の方向性も、定めなきゃ。がんばろ!
愛と感謝を込めて…
安希